日本一危険な紅葉狩り-下ノ廊下-黒部峡谷の壮大な秘境を巡る

登山記ブログ(目指せ日本百名山)

こんにちわ。
今回は日本一危険な紅葉狩りとも謳われる、下ノ廊下へ行ってきました。
年間を通して9月下旬〜10月下旬の期間しか行くことが出来ない体力自慢の上級者コースとのことです。
何はともあれ”安全第一”これが鉄則になりますので、もしこの記事を見て興味が持たれた方がいるのであれば十二分にご注意ください。
”黒部に怪我なし”とも昔から言われるのは、怪我ではすまない!ということであり、毎年多くの死者も出ています。
今回、私は単独での挑戦となりましたが、複数人で行かれても何よりも自分の一歩一歩に集中して進みましょう。
では下ノ廊下のスペックからどうぞ。

YouTubeで動画も投稿してますので合わせてご覧いただけるとありがたいです。
チャンネル登録、並びに、高評価を頂けるととっても喜びます。

下ノ廊下

昭和30年代、戦後の電力需要の供給に対応するため7年の歳月を経て作られた先人たちの偉業がここに。
黒部ダム〜仙人谷ダム〜欅平を進む30kmほどの水平歩道を含むルート
黒部峡谷沿いの断崖絶壁を歩む、危険箇所が長らく続く上級者コース
途中、阿曽原温泉小屋にテント場も有り。温泉も有り。
黒部ダム近辺にロッヂくろよんもテント場完備。

10月20日、急遽、兼ねてから行きたい!と思っていた下ノ廊下へ行く決断をしました。当然、前日に程よい夜行バスもなくローカル電車を乗り継ぐこと6時間弱、信濃大町駅へとやってきました。
立川〜高尾〜甲府〜松本〜信濃大町
PASMOで改札を通ったのですが、信濃大町駅では使えず結果、現金払いという不運からのスタートです。料金は4,500円ほど

駅前はコンビニもなく商店街があるだけで軽く入れる飲食店も少なめ。
駅前にマックや吉野家、ファミレスもない感じ。
せっかく信州きたのに手軽にすませようとする私・・・。
駅の向かいにある『豚のさんぽ』というラーメン屋さんで、ニンニクがっつりラーメンでスタミナをつけました。
当日の気温は14°ほどと肌寒く、この日に黒部ダムまで行ってロッヂくろよんにてテント泊をと考えていましたが断念。
Gotoで安くもなっていたので旅館を使った?元旅館な?ゲストハウスで体力回復して明日に備えます。料金3,300円に1,000円分のGotoチケットもらえました。
でも・・・2日間しか使えず山に行ってしまうので結局使えず・・・。
もらってからラーメン食べればよかったです。
ちょっと歩くとスーパーやダイソー、結構歩くとセブンイレブンも有りました。

信濃大町駅のロータリーに扇沢行きバスがあります。
黒部ダムへは扇沢駅からまたバスに乗っていくので、電車で来る方は2回バスを乗り継いで黒部ダムへ向かいます。
信濃大町駅〜扇沢 1,390円
時刻表はこちら

黒部ダムへの観光者や従業員等の関係者、下ノ廊下や立山など始発に関わらず多くの方がいましたねー。
ここに車の駐車場もあるので、車で来られる方はこちらに止めれます。
ピストンするか、回送業者みたいなのもいるのでゴール地点の方まで持っていってくれたりもするようです。

扇沢からは関電トンネルトローリーバスにて黒部ダムまで15分ほど。
時刻表はこちら

みんながみんな下ノ廊下ではないだろうけど、バス2台分?3台いたかな?
多くの方が下車します。みんなワクワクしてていい感じ!!

ダム方面を曲がらず直進すると下ノ廊下への案内が!
ついに・・・きたー♪( ´θ`)ノ

こちらが最終トイレです。この後、8時間ほどはトイレはありませんのでご注意ですね。ここの水は流石に飲む気にはならないな・・・。

トンネルを出ると登山届や注意発起のチラシを配ってます。
去年は一ヶ月で5名の転落者が出て、今年も私がいった一ヶ月前に1名。

ちょうど地図もなかったのでちょうどよかったです。
危険な場所とか落石注意とか書いてあるのでもらうが正解。

まずは一気に黒部ダムの下まで降ります。
長い冒険が始まるぞー!と意気込みつつ、撮影なんかもあるからラスポジ(最後のポジション)を自然とゲットです。
観光放水は15日で終わってましたが、たまたま放水されてて水しぶきが飛んで来てました。

黒辺ダム下降からドローンを飛ばしました。圧巻
※下ノ廊下、並びに黒部峡谷でのドローン飛行は富山森林管理署へ入林届を提出して許可を得る必要があります。
また、環境省 中部山岳国立公園 立山管理官事務所へのご連絡が必須です。

ドローン飛ばしていれば当然、誰もいなくなりましたが、
岩を砕いて道を作ったんだなと手に取れるのを見てワクワクが止まらない!

逆光と紅葉が映える!
いや紅葉に限らず映える!!
ということを知ったのです。

絶壁に作られた木造の道?橋?
落ちたら最後・・・な道が続きますが開いた口が塞がらない状態が続きます。

この辺まで来ると日本ではないような雰囲気になってきます。
自然の壮大さが現代文明を忘れさせてくれるのです。

大ヘツリの高巻き桟道。
元々はなかったようですが、岸壁に亀裂が入ったようでこちらの回り道?を作ったみたいですね。
結構、勾配がすごく、高いとこなので片手にカメラ持っては危険でした汗
でも、普段から仕事でハシゴ登って屋根まで行ったりするのでついつい・・。

ゴールがどこかなんてわかりません。
でも、私はきっとあの先へ
いや、もっともっと先へと突き進んでいくんだなって。

道を作るだけでも相当大変だっただろうなと実感しつつも、
このルートを重たい資材を担いで先人たちはダム建設を成し遂げたんだなと。

お昼は軽くハムカツサンド笑
登山の時ってあんまり食べなくて・・・これも一応詰め込んだ感じです。

岸壁につけられたこの針金が壊れたらと思うと・・・
ここを管理や補修などしてる人たちもすごいですよね。

滝を通る濡れ場シーンが出てきます!
折り畳み傘やレインコートがあると便利です。
でも、ザックから取り出すのも一苦労なんですよね。実際ww
この日は水量も少なめっぽかったので気にせず突っ込みました!

吊り橋手前でちょっと広いスペースがあるのですが、
よーく見ると十字峡への降り口があります。
ザックを脱ぎ捨て身軽になって下までおりました。

十字峡も圧巻の風景でした!
日本には五十沢渓谷(新潟)と黒部峡谷の2箇所しか十字峡はないのかな?
そのうちの一つに来ちゃった(*´∇`*)ふふふ
暑い夏なら飛び込みたいwww

吊り橋は2箇所ありました。一つ目の吊り橋が十字峡のポイントです。

崖下100Mを超える高さの場所もあるので高所恐怖症の人は絶対無理ですねw

撮影機材が5kgと邪魔だったけど、これも動画や写真のため。。。
写真なんて撮ってないや・・・。
動画から抜き取ったやつです全て。

THE下ノ廊下!!って感じな一枚がこれかなぁー汗

S字峡・・・うん。Sやね!!w

お!くろよんが見えてきたー!!となったら初日のゴールも近いとこの時は安心感を持ってました。。。
そして久々に見る人工物。
あと、紅白で中島みゆきが地上の星歌ってたな・・・

二つ目の吊り橋が出てきました。
こちらは結構長い橋です。怖かった

どんどん人工物も出てきて、仙人谷ダムも近いのかな?
なんて思っていたら、どこからともなく硫黄の匂いが・・・
あれ?これって温泉かな?
阿曽原温泉小屋が近いんかな?

体力も全然残ってる感じでスイスイと進みます。
仙人谷ダムの建物に入って絵を撮りたいんだ!!

緑な水。まぁ綺麗は綺麗なんだけど苔で緑に見えるのかな?
深さもあるだろうから緑なのかな?
ダムで働いてる人は毎日ここに来てるのかなんて思ってたけど宿舎みたいな建物もありました。それはそれで大変だ!!

ダムの通っていいドアってどこなんだろうと出発前は思ってましたがしっかり案内もあり・・・

辿り着けました!一般の人に優しいですね。
あ!ドアは絶対開けたら閉めましょう。
熊とか動物が中に入ったらリアルバイオハザードの完成です。。。

ほらね!リアルw
防空壕みたいな感じかなぁ。
当時の作りが今なお健在!!って感じでしょうかね。すごい

建物内に電車?トロッコかな?が走るレールがありました。
作業員の方達は当然乗り物乗って街へ帰るのでしょう。
そして硫黄の匂いはここからしていたのです。
カメラのレンズも曇った。

楽しい建物内の冒険も終わると、ちょっとルートがわかりづらい。
建物を背に左手にすすみ、なんとなく直線していきます。

多分こっち。そんな感じで進むしかないほどわかりづらかったですね。

地獄がキター!!!!
ここから突然の急登です。
一応登山に来てたんだってのを忘れてましたが、ここに来ての急登はきついw

途中途中、休憩しながら急登を登り、これこれ!!と水平歩道の気楽さに安堵感がたまらない。

このトンネルはしっかりしてるなぁー

急騰したんだから次は一気に降ると。。。
なんだか遠くから人の声なんかも聞こえてきたりして阿曽原が近いんだと。
一気に降りるのもきついなぁ・・。
元々私は下山が苦手なのです。膝が弱いのでしょうかね。

初日のゴール阿曽原温泉小屋についたーーー♪( ´θ`)ノ
自販でビール売ってるー♪( ´θ`)ノ
こんな場所でキンキンなビール飲めるー♪( ´θ`)ノ
ロング缶800円が高いと思うか安いと思うかは行った人間にしかわからないでしょう。。。
自販機でビールって山小屋で初めて見ました。
北アルプスじゃ普通なのでしょうか?
何気にアルプスの山々に登った経験ない汗

とにかく着いたらたくさんの人がすでに場所をとって設営してましたね。
そんな中、キャンパーな私はタープを持ってきたっていうね。
タープ泊です汗
山用のテントも持ってますがタープの方が軽いかな?ってwww
タープポール用の木もその辺落ちてるし・・・
見事にタープ泊は私だけでしたね。。。

晩飯は多摩川で採取したクルミを使ってクルミご飯とキムチ鍋。

朝はインスタントラーメンとウインナー

お水は無料でもらえます!
そうそう。500mlのペットボトル一つしか持って行ってなかったのです。
しっかり家に忘れてました滝汗
それと、ここのトイレは水洗です!!

さぁ二日目も元気に先へ進みましょう!
阿蘇原温泉ではしっかり温泉にも入りましたよー(//∇//)500円

阿曽原から欅平までは5時間ほどとすぐなので自然をしっかり感じながら進むのです。

下ノ廊下一の滝があった!おぉーって声出たw

夏も終わり短い秋も過ぎ去り冬が来るなーって感じな一枚。
意味わかんないってか春以外ぶっ込んだタイトル

ピース♪( ´θ`)ノ
こういうのも撮っておかねば!!
できれば遠目のアングルで周りの壮大さも含めて撮ってもらいたいけど。

二日目も冒険的なダンジョンはありました!
ヘッドライト必須の150Mトンネル。

途中、10cm〜15cmほどの水場もありちゃぷちゃぷ進んで楽しいのです。
リアルドラゴンクエスト?リアルドラクエウォーク?
はたまた、インディージョーンズ?

秋を感じる写真を二枚ほどどうぞ!!
1枚目はなんなのかは知らないけど・・・山の赤珊瑚?笑
2枚目は松かな?松みたいな葉っぱでした。
逆光との映え写真。

あの光の向こうには・・・
水平歩道がまだまだ続くのです汗
でもね、二日目は短いからちょっと寂しい。

あの穴の向こうは・・・・
断崖絶壁100Mですww

送電線(電気が流れる音が鳴ってた)が出てきたり、
なんとなく電車のクラクションみたいな音が聞こえてきたり、
携帯の電波(ドコモ)が入ったり、
※阿蘇原温泉ではauのみ電波が入るみたいです
現代文明をちょこちょこと感じていると展望台がありました。

最後にめっちゃくちゃ降りて欅平に到着です。
ゴール!!着いた〜けど寂しいー( ;∀;)

足の指がめちゃくちゃ痛くなってたけど他は特に大丈夫でしたね。
この日は・・・。翌日は全身筋肉痛ですww
そして登山に降りてきたのでブラックラーメンを。

これも乗りたかったトロッコ(//∇//)可愛い
これに乗って宇奈月温泉まで。1980円

お猿さん!!かわゆす

駅前の噴水が温泉ww面白い
サクッと入れる温泉によりました。

ここから電車で帰るとなると結構な金額が行くのです!
なので、登山駅までまずは向かいます。1420円
バスは3000円くらいだったかな。
富山駅に路面電車走ってたー(//∇//)かっこいい

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